せれそん!〜黒髪ギガロマニアクス

あの「セレソン」がまたまた帰ってきた!!


セレソン復活の時はきた

ベン・トー 感想 【ネタバレ注意】

昨日今日と「電波教師裏切り事件」でボコボコに叩かれたチーピンです。

今回はソソソソ部長オススメの作品「ベン・トー」についてお話しさせていただきたいと思います。ちなみにこの作品で、私チーピンが完走したアニメが100作目となりました。この作品が節目となったことを果たして喜んでいるのでしょうか…

ベン・トー」 2011年秋アニメ 全12話

原作:ライトノベル本編全12巻 制作:デイヴィッドプロダクション

監督:板垣 伸(他作品に「BLACK CAT」「てーきゅう」)

概要:ビンボーな高校1年生・佐藤洋はスーパーで半額シールを貼られた弁当に手を伸ばす。しかし直後に意識を失った。このスーパーで一体何が行われているのか確かめるため、翌日からスーパーに通い詰めた佐藤は《氷結の魔女》と呼ばれる女生徒・槍水仙から狼と呼ばれる者達の争い《半額弁当争奪戦》について説明され、自らもこの戦場へと足を踏み入れることとなる。

チーピン総評

設定 9  ストーリー 9  キャラ 9  世界観 8

主題歌 8  作画  8  ギャグ 8

総合 87点

総評

内容より先に、このアニメの注意事項というか、見方を書いておこう。常識に縛られないことだ。最初の2話くらいまで見てもらえればわかると思うが、半額弁当の為に店内で殴り合って奪い合うなど、非常識にもほどがある。少しこの作品についての(批判的な)レビューを引用しておく。

  • ゲーム気分で半額弁当を手に入れようと奔走しながら「食材に感謝し」うんぬんとか説かれても説得力が無い
  • 生計を立てている人もいるのだから何も半額にならずとも必要なら正規の価格で買うのが筋
  • 金が足りないのなら変な部活で時間と労力を浪費するよりバイトするなり仲間と話し合って自炊とか考えませんか
  • 実際、こんなスーパーや集団、迷惑でしかない

特に3つ目4つ目に関しては、ぐうの音も出ない。道徳的に正解だからだ。だがこの作品は、そういうことではないのだ!登場キャラ全員が、この半額弁当を奪い合うということへの疑問が微塵もないため、視聴者はこれについていかないことには楽しめない。3話くらいまで見て、根本的な嫌悪感を抱くのならば合わなかったと諦めるほかないのか。

さて、嫌悪感を抱かなかった狼諸君の為、ここからは良かった点を書いていこう。

まずは、いわゆるガバガバじゃない点を評価したい。ストーリー構成も無駄なく分かりやすく作られているし、真剣に戦う描写も熱い。「その販売方式を含めて、半額弁当は最高の料理の1つだ」という名言が3話に登場するが、主人公側は全員これに則って戦っているので肩入れでき、悪役が際立つ。それでいて随所にギャグ要素を散りばめてある。ときたま出る佐藤の妄想や7話(プール回)での「あいつの……そんなに…!」に代表される下ネタ、あせびちゃんのえげつない不幸など戦闘描写とうまく絡ませてありメリハリがある。

更には、独特のワードセンス。このおかげで日常生活に「ベン・トー」ネタを絡ませやすくなり、親近感を生み出す。半額神、大猪、ウィザード、湖の麗人、ハーフプライスラベリングタイム、極め付けにヘラクレスの棍棒とくれば、この作品を愛でずにはいられない。

声優陣も豪華で、特に主人公ははまり役だと思った。楽しめる箇所がいくつもある、そうまるで……

 

「9話のタブタイトルにもある幕の内重のよう、でしょうか。」

 

ありがとう鏡。

残念な点としては、あせびちゃんの活躍が少なく、梅梅の登場が多かったことか。

ライトノベルではあせびちゃんに「死神」の二つ名がついたり、槍水先輩の妹や各キャラの両親等も登場しているようで、2期の要望も多い。是非お願いしたいところだ。

前述の通り最初でダメだったらもう無理かもしれないが、入り口が楽ならば出口まではすぐだろう。胸を張って良作といえるアニメが100作目で本当に良かった。

 

礼儀を以って誇りを賭けて見よ!